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2023年10月18日水曜日

シャニマスを始めて半年も経たないうちにPカップを走る羽目になった話 (5.5Anniversary プロデューサーズカップ、福丸小糸、第66位)

Pカップの順位。福丸小糸で第66位だった。

Morning

P (プロデューサーズ) カップを走った皆様、お疲れ様でした。私は福丸小糸で走ってファン数1億4129万1873人、第66位でした。100位のボーダーは1億3600万人ほど。WING数回の差しかなく、薄氷の上の金称号でした。

大した結果ではありませんが、せっかくの初のPカップ。日記として感想を残しておきます。微課金プレイで金称号の下位帯に何とか辿り着いたというだけの話ですから、大して参考になるわけでもありませんが、もし宜しければお付き合いいただけますと幸いです。

燻ぶった構築

私がシャニマスを始めたのは今年の7月下旬頃。ノクチルのポカリスエットコラボが終わりかけていた時期です。「推しの子」コラボも開催していました。この時期は「推しの子」コラボをきっかけにシャニマスを始めたり復帰したりした人が多かったのだろうと思います。ただ、私は「推しの子」が目当てではありません。偶然にこの時期に始めたというだけです。

新米Pですから、当然ながら強いカードはほとんど持っていません。そもそも恒常SSRですら2凸、3凸があるかないかといったところ。まともな構築なんて組めません。「金の手紙」という餌が無ければ、こんな苦行に挑むことはなかったでしょう。

【雲のかなたまで】の思い出アピール演出の一部。

小糸で走るのであれば、全体アピール持ちの【セピア色の孤独】が鉄板です。小糸のpSSRは全部所持していましたが、【セピア色の孤独】は残念ながら無凸。はづきさんにも余裕はありませんでした。代わりに採用したのはどういう訳か4凸していた【雲のかなたまで】。4凸するまでの過程でかなりの愚行をやらかしていたのですが、本題から逸れてしまいますから、ここでは触れないことにします。少し苦い思い出があるカードです。ただ、小糸以外のアイドルも含め、4凸したpSSRはこのカードとアイドルロード数名分しかありませんでした。

Pカップの編成。ありあわせの寄せ集め。

サポートには手持ちの中で、とりあえず相性がよさそうなものを選択しました。sSSRはすべて無凸か1凸という惨状ですが、一応は形にはなった……と言っていいものか。右も左も分からないまま作った構築ですから、手持ちの中でももっと良い選択肢があったのかもしれません。

まずは【チョコレー党、起立!】。浅倉STEPガシャで引いたもの。ライブスキルのDanceUPと注目度UPが、【雲のかなたまで】のDanceUP付与条件、注目度UP付与条件のパッシブスキルとそこそこ相性が良いです、多分。ダンスマスタリーMeがいい仕事をしたようなしなかったような。なお、樋口も雛菜もいないため、リンクアピールのデュエットは死んでいました。演出でタイムロスするだけという有様。

続いて、【×トリック/〇____】。限定入りガシャか何かで引いたもの。ライブスキルでDanceUPが1度に3個付与されるため、【雲のかなたまで】のDanceUP3個付与条件のパッシブスキルと非常に相性が良いです、多分。

【夜明けの晩に】はライブスキルのDanceUP付与を目的に採用。同じくDanceUP付与条件のパッシブスキルと少しだけ相性が良いです、多分。

【走るっ!!!!】は何の目的で入れたのか覚えていません。ダンスマスタリー体力持ちの【ハシルウマ】(無凸) を代わりに入れた方が良かった気がします。

ゲスト枠に【魔法の階段を上って……】。オーディションマスタリーSP持ちのありがたいカード。オーディションマスタリーSP持ちで採用できたのがこのカードしかありませんでした。

Exスキルはありあわせのものを突っ込みました。サポートには何を付けたのかもう覚えていません。小糸にはMorningコミュ、約束発生確率上昇を付けました。Morningコミュやアイドルとの約束は時間の損失になる気もしますが、強い思い出アピールを撃って安定させたかったという理由がありました。安定して思い出レベル3まで到達できたかといえば……まあ……。

夜更かしは明日に響く

この構築での走りは見苦しいものでした。WINGを1周するのに20~30分程度を要し、得られるファン人数はせいぜい200万人前後。「歌姫楽宴」は流行がDa1・2位のときしか安定して勝てず、Da3位のときは「七彩メモリーズ」で妥協しました。妥協したうえで負けることもたまにありました。サポートが充実していれば、流行を無視することもできたでしょうが、それであっても【セピア色の孤独】の効率には絶対に勝てません。

全く手も足も出なければ、さっさと撤退する予定でした。それでも、仕事から帰った後の余暇時間をすべてつぎ込めば、100位ボーダー付近を維持し続けることができました。ただ、土曜日は予定があり、Pカップに時間を割くことが難しい見込みでした。土曜日の夜、大差をつけられ絶望するだろうと諦念を抱えつつ帰宅したところ、意外にも追いつける範囲に100位のボーダーがありました。日曜日の朝に早起きし、11:59まで走り続けて、どうにか金称号を獲得できました。

かなりの苦行を予想していたのですが、走っている最中は思っていたよりも楽しかった記憶があります。飽きないわけではないため、音楽をかけたりはしましたが、100位のボーダーを追いかけたり追いかけられたりするのは想像よりは面白かったです。私も昔は小糸のように勉強を特技とする優等生でした。単調な苦行を捌くのは得意なのかもしれません。そんな特技があっても大して嬉しくはありませんが……。

私は小糸担当

結果は66位。誇ることのできない結果。

実は、私がシャニマスを今更始めたきっかけは、偶然に小糸の存在を知って興味を持ったためです。小糸目当てでこのゲームを始めたというわけですね。遊べる範囲は一通り遊びましたが、今も一番好きなキャラクターは小糸ちゃん。小糸の幸福と不幸が愛しい。愛しき糸たち。

今回は運よく選ばれし100人の小糸Pに滑り込み、金の手紙を頂戴することができました。ただ、私にその価値があったかと言えば……。所詮は半年も経ていない俄かのプロデューサーさんですから。小糸のことを私よりも愛していた人は100人より多くいたはずです。

ただ、Pカップはとかくに地獄。ある小糸Pは苦行を避け、ある小糸Pは仕事の都合で諦め、ある小糸Pは妻や子供を養う必要があり、あるノクチルPは樋口や浅倉のファン数稼ぎを優先せざるを得なかった。そんなわけで、私のところに金の手紙が舞い込んだ、といったところでしょう。

苦行で愛や執着を計るべきではなかった。そう思わずにはいられません。


スクリーンショットは『アイドルマスター シャイニーカラーズ』(©Bandai Namco Entertainment Inc.) からの引用です。

2023年6月24日土曜日

禍話リライト「駅のトイレ」

本稿はFEAR飯のかぁなっき様が「禍話」という企画で語った怪談を文章化したものです。一部、翻案されている箇所があります。 本稿の扱いは「禍話」の二次創作の規程に準拠します。

作品情報
出自
禍話R 年末バラエティ特番 (禍話 @magabanasi放送)
語り手
かぁなっき様 (FEAR飯)

駅のトイレ

Aさんという男性が駅のトイレで体験した話。

そのトイレは駅の外にあるため、通りすがりの人でも利用できた。ただ、ある事件が起き、亡くなった人の幽霊が出るという噂が流れた。そのため、地元の人は誰もそのトイレを利用しなかった。ただ、大学に近いという関係で、事情を知らない若者が使うことはあった。今回の体験をしたAさんもそんな若者の一人だった。ただ、過去に起きたという事件の詳細は語られておらず、Aさんの体験との関連性も不明である。

ある夜、Aさんはそのトイレを使った。小便器で用を足していると、トイレに女性が入ってきた。女性はAさんの背後を通り過ぎ、個室に入っていった。当然ながら、ここは男子トイレ。Aさんは困惑したが、おそらく女子トイレが使えず我慢できなかったのだろうと自分を納得させた。

ただ、どうも様子がおかしかった。個室の中から鞄を開ける音がしたかと思うと、はぁはぁと荒く呼吸する声が聞こえ始めた。何か重大な決断を迫られて、緊張して過呼吸になりかけているかのような、そんな必死な様子が声から感じ取れた。そのうちに何か鈍い異音が聞こえ、続けて液体が飛び散る音がした。個室の天井を見ると、そこには血が飛び散っていた。

まさか、個室の中で自殺を?

Aさんが硬直していると、目の前で個室のドアが開いた。軋む音とともにゆっくりと開いたドアの先には、誰の姿も無かった。Aさんは個室の中に入って中を見渡したが、まるで何事も無かったかのようだった。天井にあったはずの血飛沫さえも無くなっていた。

幻覚? 酒も飲んでいないのに、そんな馬鹿な。

驚愕するAさんの靴に何かが当たり、蹴飛ばされて床の上を滑った。金属製の何かが個室の中に落ちていたようだ。拾い上げてみると、それは錆びた果物ナイフだった。嫌な想像が脳裏を過ぎり、Aさんは悲鳴を上げて果物ナイフを取り落した。気味の悪い物を触ってしまったと急いで洗面台で手を洗った。

すると、また誰かがトイレに入ってきた。高校生くらいの年齢の少年だった。少年はあの女と顔が似ていた。おそらくは血縁関係にあるのだろう。

少年は例の個室に入っていった。しばらくして、錆びた果物ナイフを布で包みながら個室から出てきた。少年は携帯電話を懐から取り出して、家族らしき相手に電話をかけた。

「もしもし。またあそこにあったよ」

少年は電話で話を続けながら、そのままトイレを出ていった。